工学系研究科長挨拶

活力あふれる社会を実現する工学研究と教育の更なる展開にむけて

 工学は科学技術に立脚し、人間の営みの集合体である社会と深く結びついた学問です。そして、工学のもたらした技術革新が活力のある豊かな社会を実現するために多大な貢献をしてきたことは言うまでもありません。工学に対する期待と要求は時代と共にその内容が変容することはあっても、決して減少することはないのです。グローバル化する現代社会が抱える課題をいかに解決するか、また、活力あふれる未来社会をいかに招来するかについて我々工学に従事する者はあらゆる側面から真摯に取り組まなければなりません。現代の工学は実に広大な領域に広がり、多種多彩な分野の教育研究がなされています。現在、本学工学系研究科は18の専攻で工学全体の教育研究をカバーし、先端分野・学際領域についてよりフレキシブルに集中して対応するために2附属機構、6附属センターを設けています。
 このような環境において、総合研究機構は「工学知の構造化と領域融合型イノベーションの実現」を目指し、社会と工学系研究科の間や、工学系研究科内における専攻の間を繋ぐ太いパイプとしての役割を果たしてきました。また、共通資産の利用や新分野の開拓も併せて行っています。さらに、総合研究機構に設置された2部門と2センターによる研究の展開をフルに活用し社会の求める課題を時機に投じて明らかにすると共に、異分野連携の共同研究の活性化を図り、広大な領域においても柔軟かつ機動的な研究がなされるべく活動しています。 社会連携の仕組みは学問分野ごとに異なるとは思いますが、ダイナミックな社会変容に対応するために、また、常にあらゆる垣根を越えて啓発が得られ新たな領域融合型イノベーションが行われるように、既存の枠組みに囚われることなく、本機構が工学研究の言わば「ハブ」となるべく更に発展して欲しいと願っています。そして、工学系研究科で実施している企業対話の取り組みからも新たな異分野社会連携の実践について検討が進んでおり、そこで生まれた新しい着想が総合研究機構にて具現化され、さまざまな連携が活性化、深化し、やがては活力あふれる社会により一層貢献できるように、総合的に発展していくことを期待しています。
 総合研究機構と密接に関連している組織として、一般財団法人「総合研究奨励会」があります。そこでは、社会と関連して活動を展開するための枠組みが整っております。 本機構が活力あふれる社会を実現する工学研究と教育に一層貢献する組織として活躍していけますよう、皆様からご指導ご助言を賜れば真に幸いです。

工学系研究科長 
光石 衛

dean

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